フランス式 薬剤による妊娠中絶ハンドブック
—女性に寄り添うケアの実際と医療制度

フランスでのノウハウを凝縮したロングセラー第3版の邦訳

  • フィリップ・フォーシェー、ダニエル・アスーン
  • 翻訳監修堀本 江美(苗穂レディスクリニック)
  • 体裁B5変形 120ページ 並製本
  • 定価3520円(本体価格3200円)
  • 発行日2024年1月22日
  • ISBN978-4-908781-01-8
薬剤による妊娠中絶ハンドブック 

 


2023年、経口中絶薬が日本で承認となり、妊娠初期なら飲み薬で中絶を行うことが可能となりました。

薬剤による中絶は、日本で主流の胎児を掻き出す中絶手術(掻爬術)よりも女性の負担が軽減する可能性が高く、医師、メディカルスタッフのみならず、各メディアで 話題となっています。

本書は、薬剤そのものに関する情報はもちろん、使用に際しての注意点、制度、法律、心のケア、未成年者への対応・・・など、薬剤開発国であるフランスでの30年以上の知見が詰め込まれたハンドブックです。

監訳は、医療に著しい貢献をした医師に与えられる荻野吟子賞を受賞した産婦人科医である堀本江美氏。


《構成》
1.薬剤の作用メカニズム
2.薬剤による人工妊娠中絶の治療計画
3.薬剤の禁忌と毒性
4.正常および異常妊娠の早期診断
5.薬剤による人工妊娠中絶を行う前の情報提供
6.副作用と合併症
7.薬剤による人工妊娠中絶の有効性の評価
8.薬剤による人工妊娠中絶後の避妊
9.薬剤による人工妊娠中絶の実施方法


翻訳監修
堀本江美
日本産婦人科学会専門医。医療法人社団ブロッサム理事長。
北海道札幌市にある苗穂レディスクリニックで院長として、日々女性の診療にあたる。フランスで女性の体にやさしいソフトチューブによる吸引法を学び、性被害者支援現状の視察などたびたび渡仏している。講演や執筆、母校札幌医科大学での講義も行う。
2019年、女性の地位向上や市井の医療に著しい貢献をした医師に与えられる、日本女医会荻野吟子賞受賞。長年性暴力被害者支援にかかわり、避妊に悩む女性の相談を受けている。女性自身が思うとおりの人生を選び取るための選択肢のひとつとして、薬剤による妊娠中絶のことを多くの人に知ってほしいと願っている。
著書に『女性ホルモンが守るからだとこころ―女性ホルモン補充療法 HRT』(Belle femme出版)、『逃れられない性犯罪被害者―無謀な最高裁判決』(共著、青弓社) がある。